生前整理の費用相場を解説!始める時期や進め方は?
終活の一環として注目を集めている生前整理ですが、「単なる片付けと何が違うの?」と気になっている方は多いはずです。
また、実はやることが多いので、自分や家族だけではスムーズに行えない可能性もあります。基本的には専門業者に依頼したほうがいいでしょう。
本記事では、生前整理をプロに依頼した場合の費用相場について解説しています。具体的な進め方や始める時期にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
生前整理とは?始める時期は?
生前整理とは、本人が生きているうちに行う身辺整理のことです。財産分与をはじめ、家財を仕分けたり、SNSアカウントやクレジットカード情報を削除したりなどが該当します。
似たような言葉に遺品整理がありますが、生前整理とはタイミングという点で異なります。
- 生前整理:対象者が生きているうちに行う
- 遺品整理:対象者が亡くなったあとに行う
生前整理は本人が主導して行えるので、さまざまなメリットがあります。具体的には以下のとおりです。
- 遺族の負担削減につながる
- 遺産相続のいざこざを回避できる
- 効率よくデジタルデータを削除できる
- 死後の希望を家族に伝えられる
- 人生の振り返りになる
「生前整理は〇〇歳から」という明確なルールは存在しませんが、60歳代から始める方が多いです。やることが意外に多いので、体力があるうちに手を付けることをおすすめします。
生前整理の具体的な進め方
生前整理は何歳からスタートと決まっていないので、年代別に進め方が異なります。ただ、基本的にやるべきことは変わりません。具体的には以下のとおりです。
- 財産整理
- 家財整理
- デジタルデータの整理
- 遺言書の作成
- エンディングノートの作成
それぞれ詳細を解説します。
財産整理
自分の財産を把握し、整理します。現金はもちろん、不動産や有価証券、貴金属など、遺産相続の対象となるものを明確にしましょう。また、このタイミングで「財産目録」を作成すると便利です。
また、財産のなかには借金などの負債も含まれます。こちらも遺産相続の対象となるので、具体的な数字を出しておきましょう。
家財整理
文字通り、家のなかの財産を整理する作業です。本当に必要なものを取捨選択するという目的があります。具体的な流れは以下のとおりです。
- 不用品の処分
- 清掃
- お金になるものの把握
まずは不用品を処分します。この際、「思い出の品は残す」「まだ使えるけどスペースを取るから捨てる」など、仕分けの基準を明確にしておきましょう。
次のステップは清掃です。単純に部屋を片付けるだけでなく、カビや水回りの垢など、家を隅々まできれいにします。賃貸の場合は「原状回復義務」が発生するので、持ち家よりも念入りに掃除してください。どこまできれいにすればいいかわからない方は、後述する生前整理業者への依頼を検討するといいでしょう。
最後に、お金になるものをリストアップして、家財整理は完了です。
デジタルデータの整理
デジタルデータとは、パソコンやスマホに保存されたデータなどを指します。具体的には以下のとおりです。
- ネットバンキングのアカウント情報
- メールアドレスのアカウント情報
- SNSのアカウント情報
- サブスクのアカウント情報
- スマホで撮影した写真や動画 など
これらのデジタルデータを整理しておかないと様々なトラブルが発生します。
例1)ネットの証券口座にログインできず、遺産相続で揉める
例2)スマホのパスコードがわからず、故人の知り合いに連絡がつかない
また、iPhoneユーザーの場合は特に注意が必要です。iPhoneはパスコードを10回間違えると使用できなくなります。その場合は初期化しなければいけないのです。もちろん、初期化すれば保存されたデータが削除されます。
また、iPhoneのロック解除は技術的に難易度が高く、Appleに依頼したとしても書類上の手続きが発生します。
参考:亡くなったご家族の Apple アカウントへのアクセスを申請する方法|Apple
生前整理の際にこのようなデジタルデータを共有しておくことは、遺族への負担を減らすために必須といえるでしょう。
遺言書の作成
生前整理では、所有している財産をまとめた「財産目録」を作ることが多いです。しかし、これは情報を伝えるための役割しか担っておらず、法的効力を持ちません。基本的には遺言書とセットで作成することをおすすめします。
また、遺言書には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」、そして「秘密証書遺言」の3種類が存在します。「秘密証書遺言」はほとんど用いられないので、残りの2つの違いだけ押さえておけば大丈夫です。
- 自筆証書遺言:自筆の遺言書
- 公正証書遺言:公証人に作成してもらう遺言書
自筆証書遺言は、自分の好きなタイミングで遺言書を作成できるメリットがあります。しかし、紛失や無効などのリスクがつきまとい、遺族間の争いの種になりやすいです。
公正証書遺言の場合、公証人を用意する必要はありますが、原本が公証役場で保管されるので紛失リスクがありません。公証人が関与する関係上、遺言書が無効になる可能性も低く、より確実な方法といえます。
エンディングノートの作成
エンディングノートとは、自分の人生の終え方について記したノートです。特に決まった形式はなく、これまでの人生を振り返ったり、葬儀の希望を書いたり、銀行口座や保険の情報をまとめたり、好きなように作成して構いません。
遺言書のような側面を持ち合わせていますが、エンディングノートに法的効力はないのでご注意ください。
生前整理業者が提供するサービス
生前整理業者が提供するサービスはさまざまですが、基本的には以下の2つです。
- 家財の整理
- 不用品の回収
遺品整理やゴミ屋敷の片付けを請け負っていることも多く、不用品処分のプロフェッショナルといえるでしょう。
また、なかにはハウスクリーニングも合わせて依頼できる業者も存在します。テレビや冷蔵庫などの家電、ソファやカーペットをどかしてみると汚れがすごかったのは、かなりあり得る話です。素人ではきれいに落とせないことも多いので、この場合も業者にサポートしてもらうことをおすすめします。
生前整理の費用相場
生前整理の費用は、間取りと依頼内容によって大きく変動します。参考までに、業者に依頼した場合の相場は以下のとおりです。
- 1R・1K:約5~8万円
- 1DK:約10~12万円
- 1LDK:約15~20万円
- 2DK:約15~20万円
- 2LDK:約20~30万円
- 3DK:約20~30万円
- 3LDK:約30~50万円
- 4LDK以上:約30万円~
料金の内訳は、スタッフの人件費、車両費、処分費に加えて、ハウスクリーニングなどのオプション費が挙げられます。つまり、作業人数が増えたり、処分するゴミの量が多かったりすれば、その分費用がかさむ仕組みです。
もちろん上記の金額は費用相場なので、それより安かったり、反対に高かったりすることも珍しくありません。具体的な金額を知りたい場合は、見積もりを取る必要があります。
断捨離バスターズでは、完全無料で見積もりを行わせていただきます。出張費や駐車場代も必要ありません。八幡西区で生前整理を検討中の方は、ぜひ断捨離バスターズまでお問い合わせください。
アドバイザーの場合
費用を抑えるために生前整理を自分で行う場合、アドバイザーを活用するのもありです。1時間あたり3,000~5,000円でプロのアドバイスを受けることができます。
ただ、粗大ごみに出せないものが出てきたり、家を片付けるまとまった時間がとれなかったり、最終的に生前整理業者を頼る可能性も否定できません。
予算を用意できる方は、生前整理を業者に依頼したほうがいいでしょう。
生前整理の費用相場のまとめ
今回は生前整理の費用相場について解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 生前整理の費用相場は間取りや作業人数などで決まる
- 生前整理は60歳代から始める人が多い
- 生前整理すると遺族への負担を減らせる
生前整理を自分でしたい方もいると思いますが、一軒家レベルになると家財が多いので、あまり現実的な話ではありません。「最初からプロに依頼しておけばよかった」と後悔する可能性もあります。
最短ルートで効率的に生前整理をしたい方は、断捨離バスターズまでお問い合わせください。見積もりは完全無料です。
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