
不用品回収を依頼したのに「高額請求された」「追加料金を後から請求された」というトラブルが急増しています。こうした悪質業者に引っかからないためには、事前の情報収集や正しい知識が重要です。本記事では、悪徳業者の見分け方からトラブル回避の具体的な対策、信頼できる業者の選び方までを徹底解説します。安心して不用品回収を依頼するために、ぜひ参考にしてください!
目次
1. 実際にお客様から寄せられた不用品回収業者のトラブル事例ベスト3
不用品回収業者とのトラブルは多岐にわたります。特に以下の3つが頻発する事例です。
1-1. 追加料金・オプション料金によるトラブル
不用品回収で頻発するトラブルの一つに、最初の提示金額に含まれない追加料金やオプション料金の請求があります。例えば、以下の事例があります。
事例:搬出作業での追加請求
大学生のAさんは、引っ越しの際に不用品回収を依頼しました。電話での見積もりでは「1万円程度」と言われたため安心して契約。しかし当日、業者が到着すると、「エレベーターがない場合は階段作業料が必要」と言われ、さらに「家具を解体するための追加料金」が加算され、最終的に3万円以上を請求されました。Aさんは緊急性もあり支払いを余儀なくされました。
注意点と対策
見積もりの際、料金に含まれる作業範囲やオプション料金の有無を事前に確認することが重要です。特に、「解体」「搬出条件(階段や特殊搬出)」などが明示されているかをチェックしてください。また、契約前に作業後の追加請求がないことを確約することも効果的です。
1-2. 積載量(積み込む量)によるトラブル
「トラックに積めるだけ積む」という説明で安さをアピールする業者がいますが、実際には積載量を過剰に見積もられ高額請求されるケースがあります。
事例:軽トラック1台分での高額請求
Bさんは「軽トラック1台分3500円~」の広告を見て業者に依頼。当初の説明では「追加料金はない」とのことでした。しかし、作業後「軽トラックには収まらず2台分の料金が必要」と言われ、さらに重量超過料として数万円が加算されました。最終的に支払った金額は7万円を超え、当初の見積もりとかけ離れていました。
注意点と対策
トラック積載量を基準にする業者は、事前に「具体的にどれくらいの量が積めるか」を確認する必要があります。荷物の種類や量を写真で送り、詳細な見積もりを提示してもらうことが重要です。曖昧な回答を避けるため、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
1-3. 期日がない場合のトラブル
急ぎの回収依頼がトラブルを引き起こすケースもあります。即日対応を利用した悪質な高額請求が一例です。
事例:即日対応の落とし穴
引っ越し前日に急遽不用品を回収してもらいたかったCさんは、即日対応可能な業者をインターネットで検索し依頼。電話では「1万円程度」と言われたものの、作業後「夜間対応料」や「緊急手数料」として4万円以上を請求されました。緊急性が高かったCさんは断ることができず、支払いました。
注意点と対策
緊急対応が必要な場合も、複数の業者から見積もりを取り、料金内容を確認することが重要です。特に、緊急対応や夜間作業に追加料金が発生するかどうかを事前に確認しましょう。また、口コミや評判を事前に調べることで信頼できる業者を見つけることができます。
2 北九州でもぼったくりの被害が多発
・見積りがあいまいで、トラック積込後に24万の高額請求をされた。
大学生で一人暮らしをしていたが、就職で実家に戻ることになった。ネットで不用品回
収を検索して、事業者へ見積依頼の電話をすると、「トラック積込に4万円弱かかるが、正
確な金額は積込しないとわからない。」と説明があり了承した。積込後、事業者から24万
円を請求され、クレジットカードで8万円を決済し、残額は分割で銀行振込すると約束し
た。しかし、積込後に高額な請求をするのは不当ではないか。(21歳 女性)
・安いパック料金で頼んだのに高額請求をされた。
インターネットで不用品回収の格安サイトを見つけ、「軽トラパック」の安いコースの
つもりで事業者に来てもらった。「実際に見てみないとわからない」とは言われてい
たが、当日の請求額が驚くほど高額だった。「お金がない」と伝えても、金融機関まで
連れて行かれたので、仕方なく預金を引き出して支払った。こちらは高齢女性1人で、
相手は大柄な若い男性3人だったので、強く言われると怖くて断れなかった。返金し
てもらえないだろうか。 (70 歳代女性)
・「軽トラック1台分3500円~」の業者に依頼したのに当日5万7千円になると言われた。
自宅の不用品を処分するために、ネットで見つけた「軽トラック1台分3500円~」の業者に問い合わせした。電話で不用品の量を伝えると1万円程度になるだろうと言うので依頼したが、回収の当日、事業者から、電話で聞いた量より多いので5万7千円になると言われた。
仕方なく回収をしてもらい料金を支払ったが、後で考えると高額すぎる。返金してほしい。
3ぼったくりに合わないために不用品回収の費用相場を知ろう
3-1. 1万円〜5万円の金額相場
不用品回収で1万円〜5万円の金額相場は、一般的な家庭の不用品を処分する際に適正な価格帯です。この範囲では、軽トラック1台分の回収が可能なことが多いです。例えば、古い家具や家電、衣類、雑誌などが中心の回収であれば、この価格帯に収まることが多いです。ただし、家電の種類(大型家電やリサイクル家電)や運搬の条件(階段作業や搬出経路が狭い場合)によって、若干の追加料金が発生する可能性もあります。そのため、事前に見積もりを取ることが重要です。
事例: 一般的な1LDKのアパートから、ソファ、テレビ、ダンボール箱などを処分した場合、トータルで3万円程度が相場となることが多いです。
3-2. 5万円〜10万円の金額相場
5万円〜10万円の金額相場は、2〜3LDKの一般的な家庭の不用品回収に適した価格帯です。この価格帯では、家電や家具が多く、大きなもの(冷蔵庫や洗濯機など)や搬出作業に手間がかかる場合が含まれることが多いです。また、積み込み作業に時間がかかる場合や、特殊な回収(例えば、解体作業が必要なもの)にも該当することがあります。
事例: 2LDKのアパートから引っ越しに伴って家電や家具(冷蔵庫、食器棚、ソファなど)を回収した場合、7万円〜8万円程度が目安となります。また、搬出が難しい場合や追加作業があると10万円に近づくこともあります。
3-3. 10万円〜50万円の金額相場
10万円〜50万円の金額相場は、大型の不用品回収や、不用品の量が多い場合に該当します。特に一軒家や広いオフィスの不用品回収がこの価格帯に該当することが多いです。たとえば、大型家具や家電が多数、あるいは不要な書類やその他の重い物品が多い場合です。また、解体作業が必要な場合も料金が高くなることがあります。
事例: 3LDKの一軒家からの不用品回収で、家電や家具の量が多く、さらに庭の廃材や不要物も含まれていた場合、20万円程度が一般的な相場となります。
3-4. 50万円〜100万円以上の金額相場
50万円以上の料金が発生するケースは、非常に特殊な場合で、大量の不用品の回収や非常に困難な搬出作業(たとえば、大型の機械や建材を含む)などが必要となる場合です。また、大規模なオフィスの移転や、長期間放置された不用品の回収、不用品の中に有害物質(アスベストなど)が含まれる場合もこの価格帯に該当します。
事例: 企業の移転に伴い、10年以上使用された大量の家具や機器を回収する場合、解体作業や特殊搬出が含まれるため、50万円以上の費用が発生することがあります。また、大型の商業施設の解体作業が必要な場合、100万円以上の費用がかかることもあります。
不用品回収業者に高額請求されないための3つのポイント
4-1. 不用品を処分する際には前もって計画を立てる
不用品回収を依頼する際、前もって計画を立てることが重要です。まずは処分するものをリストアップし、必要ない物と残す物を整理することから始めましょう。これにより、回収する量を把握し、無駄な費用を省くことができます。さらに、回収日のスケジュールや、作業に必要な道具や人員を考慮して、作業がスムーズに進むよう準備を整えることが大切です。また、特に大型家具や家電を処分する場合は、搬出経路を確保し、作業が難航しないよう事前に業者と相談しておくことが、料金の予想外な増加を防ぐポイントです。
4-2. 事前に複数社で見積もりを比較する
不用品回収の料金は業者によって大きく異なります。そのため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することが大切です。同じ回収内容でも、料金に差が出ることがあるため、業者の評判やサービス内容も確認しつつ、金額だけでなく見積もり内訳の明確さもチェックしましょう。業者によっては、最初は安く見積もりを出し、後から追加料金を請求することもありますので、すべての料金項目を事前に確認し、疑問があれば詳細を質問することが必要です。また、無料見積もりを提供している業者も多いので、複数の見積もりを取ることで、相場を把握し、納得のいく料金で依頼することができます。
4-3. 契約内容を詳細に確認する
不用品回収業者と契約する前には、契約内容を細かく確認することが不可欠です。契約書には回収する物の種類、料金、追加費用、作業の流れなど、重要な情報が記載されています。特に追加料金が発生する条件について、事前に確認しておくと安心です。例えば、回収物が増えた場合や、搬出作業に特別な手間がかかる場合に追加料金が発生する場合があります。これらの点を理解し、契約前に業者と合意を取ることで、後から予期しない高額請求を防ぐことができます。また、契約書にサインをする前に見積もり内容と合致しているかを再確認し、疑問点はその場で解決しておくことが大切です。
5. 信頼できる不用品回収業者の選び方
・料金が明確に提示されているか
見積もりが具体的で、追加費用の有無についても説明があるか確認しましょう。料金が曖昧な場合は注意が必要です。
・会社情報が公開されているか
会社の所在地、電話番号、担当者の名前が明記されているか確認しましょう。ホームページや名刺に会社情報がない業者は避けた方が安全です。
・口コミや評判が良いか
Googleの口コミやレビューサイトで評判を確認し、実際の利用者からの評価が良いかをチェックしましょう。極端に低評価が多い場合は警戒が必要です。
・許認可を持っているか
一般廃棄物の収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可、古物商許可を取得しているか確認することが大切です。無許可の業者はトラブルの原因になりやすいため避けましょう。
6.まとめ
不用品回収を依頼する際には、業者選びが非常に重要です。高額請求や不当な追加料金を防ぐためには、事前に十分な情報収集を行い、見積もりを複数の業者で比較することが不可欠です。また、契約内容を細かく確認し、料金や作業の範囲について事前に合意を得ることがトラブルを回避するためのポイントです。信頼できる業者を選ぶためには、料金が明確で、会社情報や評判、許認可などをしっかりと確認することが大切です。慎重に業者を選び、安心して不用品回収を依頼できる環境を整えることで、余計な費用やトラブルを避けることができます。